誰か帰り道を知らないか

くたびれ果てたおっさん達の備忘録

源流探検 / 2018年7月14日(土)のこと

 参加メンバー   そもそも   ぜっつー

 

渓流の源流部を訪れるという遊びはなかなか敷居が高い。

普段から渓流釣りを趣味としていてもある程度より奥地に踏み込むのは

怪我や道迷い、危険動物との遭遇など危険極まりないからだ。

自分はともかく家族や地域の人たちにかける迷惑を考えれば

それはもう相当の準備と覚悟が必要で。

 

道の駅に集合してから一台で林道を進む。

予定地で水に濡れる準備をして入渓。

今回は釣りはメインではないのでウエイダーではなく

普通の格好だ。

岩を越え砂礫を踏みしめ川筋を追い詰める。

ぶらぶらと歩く川の流れは青い水と白い泡でサイダーのようで。

いくつかの支流を過ぎ、核心部に至る分岐をさらに登る。

現れる滝。

 

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この滝の対岸にごく細い巻き道がある。

この先は未到の源流だ。

グーグルアースの画像だと、この滝の上にもずっと川があるはずだが

そちらは以前に別ルートでたどって山が落ちていたところで断念した。

なので今回は迷うことなく巻き道。

 

木々が頭上を覆うようになると沢の幽玄度が上がってきて少しそわそわする。

見えざるもののプレッシャーはなぜか歩みを遅くする。

決して信心深い方ではないが何故か心の中で「邪魔はしませんから無事に

帰らせてくださいな」とお願いしてしまう。

と、目の前に流木が川をふさいでいる場所に出た。

水は流木の脇をかすめて流れ出しているようだ。

ちょっと考えてから短い振り出し竿を出す。

川虫を一匹だけみつけて目の前の水面にフワッと落とすと一瞬

全ての音が消えてしまったような感じがして次の瞬間にはピクッ!と

アタリが出た。

 

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盛夏らしいパツパツの、けど緑色が濃いシックエレガンスな麗人風。

 

もとより写真を撮ったら返す気でいたのだが、それさえ待ちきれない!と

勢いよく跳ねてもとの水に帰っていった。 つれない。

 

ここからさらに奥に行こうと流木のダムの上に這い上がると

 

 

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ヒラキの上には結構な長さ、深さの廊下が。

泳ぎもちょっと、ザイルも準備してないし。

かといってこの渓には巻いて上がれるところが全く無い。

というわけで今回は残念ながらここで終了。

少し戻って安心できる川筋まで戻ってから昼食にして

帰路についた。

 

***

 

帰りは古い林道を辿って帰ったのだが道は抜け落ちてる、大岩が待ち構えている、

鹿が出現するなど飽きない道程となっていた。

やはり源流域は危険がいっぱいである。